













ヤマザキOKコンピュータ 著
タバブックス 2020年 (新品)
※サイン本は完売となりました。
good title がくすぐる好奇心の幅は広い。先週は子ども向けのカエルの学校の本を紹介したかと思えば、今週は投資の本だ。
たまたま知り合いに誘われて、昨年から投資の仕事を手伝っている。長くなるからここではサラッと行くが「104コンソーシアム」という、20代の投資を盛り上げるプロジェクト。岸田さん(総理)がロンドンで貯蓄から投資へ話をしたり、人への投資を盛んにする(人的資本投資)ってたくさん言われたり、高校で投資教育が始まるなどの風が吹く前の、数年前から準備をされていたことだ。
なんで僕がこの仕事を受けたかといえば、「投資とはお金の話だけじゃない」「人間の活動って全部投資なんです」って言われて、共感と興味を覚えたから。だったら生きとし生けるものみんな、つまり僕でも手伝える&勉強しておきたい。
仲間も巻き込んで、早速色々と話し始めたところ、20代プランナーの高橋くんが「投資といえば、この本いいっすよ」と勧めてくれたのが、「クソつまらない未来を変えられるかもしれない投資の話」だった。
たくさんの高校が投資教育って何したら良いんだろうと右往左往しているが、彼がもう1つ勧めてくれた「インベスターZ」(漫画)https://amzn.to/3Q7GH5e
と合せれば、正直授業中にこの2つを読むだけでいいと思う。あとは実践あるのみで。
この本の著者は、パンクミュージシャンで投資家のヤマザキOKコンピュータさん。
まえがきをだまされたと思って読んで欲しい、と言いたいが、だまされないから大丈夫。そして、そこで止められる人は多分いない。面白いし、共感しかない。たくさんの方の未来が、ここから始まる。
投資のテクニックはあんまり書いてない。その代わり、姿勢と行動が書いてある。この、だいぶおかしくなっちゃってる現代を、どう違和感なく健やかに楽しく生き、そして自分たちが良いと思う未来を、どう自分たちが稼いだお金(=エネルギー)で作っていくか。人生論であり、社会論である。
同じ世界に同じ時代に生きる人としてヨコの目線で書いてあるからフラットで、「DIY」「Anyone can do it」(自分でやろう、誰でもできるよ)といったパンクの精神が通底しているから、自然体で違和感がない。
お金についての投資についていうと、僕はズブの素人の一員と言って良いが(やってなくはない)、お金以外の無形のものについての投資については、色々とやってきた。特に仲間たちの才能と時間。人類の資源の最大なるものは、人々の才能だと思うから。だから、意気投合した仲間たちの力で、どう面白くって意味があることをするか、のみに集中してきた。無形と有形、金融と非金融。投資って広い概念で言えば、その辺りないまぜでOKのはずだから、その感覚は、僭越ながら近いと思う。
104コンソーシアムでは、ヤマザキさんには20代向けにお話ししてもらうことになり、本に書いてあることもないことも含めて、たくさんの本当に”いい話”をしてもらって、頭と心にインスピレーションをもらった。これもお金ではないが、財産として心に貯めてある。
本については、出しませんかと言われつつも、ずっとブログでいいと思っていたそうだけれど、最終的に本にすることにしたきっかけがあったそうで、それも素敵な話だった。本人に許可取ってないから書けないけれど、ビジネス書を出して世の中に名前を売って行こうと考えて書かれているような本と一線を画しているのは、そういうところにもある。添加物が入っていない。食べ物と同じく、読み物もオーガニックじゃないと。そこのところも確認した上で、この本を勧めている。
現代の課題を解くための課題図書として。一緒に違和感のない未来を作る仲間たちには、早めに読んじゃっておいて欲しい。
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