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嵐山光三郎 著
知恵の森文庫 2003年 中古
4月1日。新年度スタートの本日。花見しつつも、仕事への思いを新たにされている方も多いと思うので。劇薬を用意しました。
ニュースを見ても、実際の世の中眺めても、自分の考えはどこに置いてきちゃったの?っていう風潮がこの国は強くて。先が見えないVUCAな時代とか、正解がない時代だとか言ってるくせに、受験勉強の延長みたいなことするのはもう辞め、辞め。それなら昨今話題のAIにだってまさにできちゃう。変革や、AIにはできないことするのは、ハミ出した不良です。
この本は1984年に最初出版されたものに、数章加えて、2003年に出されたちょっと前の本ではあるけれど、「それまでの自己啓発書は、会社がうまく行っているときだけに通用するシロモノで、(中略)むしろ害悪となる。どれほど自分をみがいたところで、時代がダメなときは優良社員ではダメなのです。」との前書きは今でも(今こそ?)共感が起こります。
読み進めると。不良社員の条件なので。大体、通説の反対のことが書いてあります。
自分の会社をしょって立つな / 三日に一度は遅刻しなさい / 連絡は早めに、結論は遅めに / いやな仕事はいやいややること / 同僚の悪口を言わないやつは信用するな / 電話を上手にかけてはいけない など。
そんなテクニック的な逆張りも面白ければ、たとえば「いまは、なにをやったらいいのか、というテーマを捜す時代です。会社から与えられた課題を克服すればすむ、という時代は終わりました。」なんて、ずっと言われているこのトピックに対する答えも面白い。
「仕事というのは、おばけです。あってないようなところがある。(中略)仕事がおばけなら、こちらも、おばけになればいいのであります。おばけとなって、おばけをむかえうつ。」そのおばけのなり方、迎え撃ち方は、まあ本書でということで。
キャリアがある方は、自分もそう思うとか、ここは違うとか、読みつつ思ってもらえばいいし、これからの新入社員は入る前に共感するところに線を引いて、心のうちにその1行を持って社会と接し始めると良く、また、不良社員としての会社の辞め方も書いてあるので、独立志向の方の参考書にもなりえます。
ただ。注意事項としては、先ほど書いた通り、原本は1984年のバブル期に書かれたもの。時代が違うので暴論もある(特に男女関連のいくつかは)、と本書のデメリットも書いておきます。その辺は読み飛ばすなり、忘れるなり、黒塗りにしていただいてもいい。名言あり、暴言あり、偉人の金言も要所に織り交ぜられつつ、虚実ないまぜ感ありつつも、全体的には60%共感、35%納得。But 5%はオイオイ全くしょうがないなぁバブル世代は…、という注意は付記しつつ、いいところをそれぞれご活用ください。くれぐれも自己責任で。
実は、この本を紹介したかった理由がもう1つあり。嵐山さんは、私の大好きな安西水丸さんの親友だから。安西さんが亡くなった後の朝日新聞の追悼文にこういう一節があります。
「昔からの友だちは自分の一部である。」
このあとは「呆然と立ちつくすだけで、涙も出ない。私のある部分がポコッと崩落してしまった。ただ喪失のなかにいるだけだ。」と続くのだけど、こんな感じの、心にバシッと飛んでくる、20文字程度の言葉のスピードボールがこの本の中にはたくさんあって。(先ほどの「仕事というのは、おばけです」はその一例。)そこもこの本の学びどころ。
不良的な働き方改革と共に、言葉の磨き方として、今後の参考になるんじゃないかと思う次第。そんな一言が散りばめられた企画書とかが世の中でもっと流通すると、世の中変わるんじゃないかな。
ここに6冊ご提供します。それぞれの個別の状態は以下です。写真もよくご確認の上、お求めください。
A:帯なし。状態いいです。
B:帯なし。状態いいです。
C:帯なし。表紙に小さな汚れと裏表紙にシールを剥がした跡がありますが、その他は綺麗です。
D:帯なし。状態いいです。
E:帯なし。状態いいです。
F:帯なし。状態いいです。
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