


本田宗一郎 著
新潮文庫 1992年(オリジナルは1963年) 新品
もう10年位前かな。当時僕が勤めていた会社に入りたいという学生が話を聞かせて欲しいと、いわゆるOB訪問というのにきた。確かもう、みずほ銀行には内定をもらっていたんじゃないかな。なので、なんとなく彼のことは「みずほ銀行」のイメージで覚えている。
たぶん、会って話している間に、なぜか本田宗一郎さんの話になったのだろう。お礼のメールと共にこんな質問が来た。
「本田宗一郎さんの本の中で、一番ベストなものを教えてください」
彼は、良い子ではあったのだけど、悪い意味でも良い子という印象で、要領よく世の中を渡っていこう思っている感じがしていた。つまり、こういう質問をしそうな感じ。なので、もちろん教えなかった。「たくさんあるので自分で探しなさい」と。彼とはそれっきりだ。
答えはしなかったが、その質問に対して、頭の中に浮かんでいた1冊はこの本だった。
元々は「放言暴言」というテーマの雑誌連載だったらしいから、本になる前からgood title。
今でいえば、本田宗一郎さんのnote的な(紙のノートじゃなくて、ブログ的なやつのnoteの方。https://note.com/)。
本田さんの考えが書いてあるから、元気が湧くし、気持ちがいいし、仕事への参考になる点は毎ページにある。当然スゴいので、いちいち中には触れない。
けれど、今回読み返して、改めて痺れた部分があったので、そこだけ引用する。
本田さんと交流が深く、「本田宗一郎との100時間」https://amzn.to/3SeTh7f
を書かれた城山三郎さんによる、巻末の解説より。
本田さん引退後、しばらくしてからの立ち話。「絵はいかがです」「前ほどおもしろくなくなっちゃった」「ゴルフは」「これも 面白くない」「じゃ 何がおもしろいんですか」と聞くと耳元で
「仕事 本当に面白いのは 仕事だけ」
と囁かれたと。ここ。何度読んでも、感電する。
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