












編集&出版社 ブルーシープ
2017年 新品(デッドストック)
一時期、〇〇の正体、というタイトルが流行った頃があった。
昔勤めてた会社の、とあるプロジェクトで、スタッフの一人が、クリエイティブの正体、ってタイトル案を出してきたから、それじゃあパクリになっちゃうよ、って却下したこともあった。
そのハシリが、ミッフィーの生みの親、ディックブルーナさんが亡くなった直後の展覧会とその目録であるこの本。
巧妙にタイトルにいざなわれて、中身が見たくなってしまうと思うが、ビジネス書にあるような釣りタイトルではなく、ちゃんとシンプルの制作の秘密が書いてある。
たとえば、ルール。絵本は15.5センチの正方形にする。左に文字、右に絵。原則6色しか使わない。などなど。他の秘密は本の中で見つけて欲しい。久しぶりに読み返したら、年表に、15.5センチのルールは32歳の時に、そう決めたと書いてあって面白い。
あとは、やっぱり決定づけているのは、制作のスタイルというか、世界観というか。昔、展覧会で(ブルーナ展はよく開催されているからどこでかは忘れてしまったけど)、どういう風に制作しているか、それを追った15分くらいのドキュメンタリーが流されていて、ずっと眺めていたことがある。ユトレヒトの街を、自転車で通勤して、あのシンプルな線を、手で、じっくりと何度もスタディする。
「人はだれも、子どもの頃の素晴らしい思い出をスーツケースにしまい込み、人生という旅を続けています。」
子どもにどうしても伝えたい何か。それが、ワークスタイルとルールを生み出して、世界観となって、時を超えて、ずっと届く。
ちなみにこの本の出版社は、ブルーシープ。以前紹介した「コジコジに聞いてみた」と同じスタジオ。気になるものを手にすると、ここだった、ってことがよくあるんですよね。
https://goodtitlebooks.stores.jp/items/6433ce8187fb37003046caef
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◎もちろんこの本にも、このおまけつきます。
https://goodtitlebooks.stores.jp/items/626351ef728954026de5013e