


磯田道史 著
講談社 2020年 新品
「若い時に、この人の授業を受けたかった!」
と、読んだ人はきっとみんな言うでしょうね。でも、大丈夫。この本を読めば受けたも同然。歴史家・磯田道史さんの鎌倉女学院高校での授業をまとめたもの。実際の時間は、おそらく2〜3時間?じゃないかと推測。
磯田さんのこと、すごく好きで。武士の家計簿https://amzn.to/3QYPNmP はもちろん 、日本人の叡智 https://amzn.to/47vN4IR も。あと3冊くらい買いためてあるから早く読まなきゃ。。
歴史をなぜ知らなきゃいけないのか。その意味がタイトルの由来。引用すると、
「歴史的にものを考えると、前より安全に世のなかが歩けます。歴史は実用品であって、靴に近いものではないか。」
だから、受験のためじゃなくて。
「人間は(中略)次はもうちょっとましにするよう行動します。」
そのためなわけで。この、ましにするよう、っていうような言葉使いで、全部通してある。平易。わかりやすい。上から目線じゃない。フラット。自然体をモットーとする僕としては、ずっと共感。
それは言葉遣いだけじゃなくて、テーマもそうですね。チョキチョキといろんなパートから引用すると、
「その日から学校の勉強はやめることにしたんです(笑)。(古文書を)読めるようになるためには、学校の勉強などしている暇はないと思ったのです。/ 犬にはお金がわかるか / ブタに歴史はあるか / 子どもにオスとメスってどうしてあるの?と聞かれたとき(磯田さんがどう答えたか) / どうして日本の戦闘機が上がっていってB29を撃ち落とせなかったかわかりますか?」
そして、高校生向けなので、
「だから、たぶんみなさんに見据えてもらうべきは、いままでのような勉強のしかただけではダメだということです。」
という学習論、教育論もあれば、イノベーションについてや、日本のこれからについても触れてあるので、これは教育関係、ビジネス界、クリエイティブ産業、行政などに関わる17歳をはるかに超えた大人たちにも必読の書ですね。つまり、全員?
書いていて思いましたが、世の中にこんな本があるのに、読まない方が損ですね。この本は。
文庫も出てるけど、どうしてもこの単行本のデザインで持って欲しいので、こっちを紹介してます。
こういう人に文科大臣になって欲しい。
――――――――――――――――――――――――
◎商品は、5営業日以内に発送します。
※お盆休み(8/12-16)や年末年始(12/29-1/3)、
その他随時サイトに記載する臨時の休業を除きます。
◎もちろんこの本にも、このおまけつきます。
https://goodtitlebooks.stores.jp/items/626351ef728954026de5013e