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William Sieghart 著
Particular Books 2018年 新品
この本を見つけたのは、シドニーの本屋さん、Berkelouw Paddington。昨年の11月末、オーストラリアにブックハンティングに行った時に、出会ったgood title。
Berkelouw Paddingtonは、新刊もグッズも古本も扱うカフェ併設のいい感じの本屋さんで、通りに面したガラスには「Books / Food / Wine / Ideas」と書いてあるあたりもステキ。 https://x.gd/aYYYS
入って、レジを通り越した1階の左側にある詩のコーナーで、オレンジのジャケットとタイトルが目に飛び込んできた。
The Poetry Pharmacy。詩の薬局。
著者が、コーンウォールの文学祭で、お客さんから悩みを聞いて、それに合った詩を処方した所から始まったらしい。列は途切れず、ニーズがあることがわかり、その後BBCのラジオ番組として放送され、BBCのテレビ、新聞のGardianに出て、詩でのコンサルティングを始め、そしてこの本に。
ページの見開きの左ページに、Regret(後悔)とかDepression(うつ)とかMaking Mistakes(失敗)とかの状態(症状?)が書いてあり、右ページにそれに効く詩が掲載されている。
作者は西洋を中心に古今東西の著名詩人(といっても僕は海外の詩人に詳しいわけでは全くないけど)で、日本からは和泉式部も登場。詩はたった2行のものから、3ページにわたるものまで長さは様々。
受験英語で全然OKの詩もあるし、ところどころわからない単語もあるけれ辞書を引き引きしながらなんとかなる詩も多い。これはお手上げだわ、となったら、スマホのGoogle翻訳を片手に眺めて理解して、次のページへ。みたいな感じで僕は読んだ。
この本の中で、時間と空間を超えて、知らない人が詠んだ知らない詩の言葉に、共感したり、力をもらったりして。その感覚は面白いです。
これを見て思い出したのは、子供の頃見た父の本棚に「読むクスリ」って本があったなっていうことや、2003年から2008年頃、大手出版社の夏の100冊の広告を作っていた時に、薬局とかで本を売ったらいいんじゃないか、ってみんなでよく話してたこと。
言葉が効く、力になる、ってのは、みんなが考えるアイデアではあるけれど、詩に絞って、プロジェクトにして、このステキな色の装丁で(オレンジの表紙に、紐のしおりが青なのが効いてる)書籍化されているこのパッケージ感が良く。気になった人はぜひ手元に置いてもらうと良いかなと。特に、枕元に置いて、一遍読んで寝る。みたいなの。いいと思います。
amazonでもこれ売ってて若干安いんですが、海外発送みたいで、どんな状態で届くか心配なので、あんまりオススメしません。こちらは、正規ルートでの洋書の仕入れで、ビニールでパックされたままの状態でお送りします。
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◎商品は、5営業日以内に発送します。
※お盆休み(8/12-16)や年末年始(12/29-1/3)、
その他随時サイトに記載する臨時の休業を除きます。
◎もちろんこの本にも、このおまけつきます。
https://goodtitlebooks.stores.jp/items/626351ef728954026de5013e