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A
¥10,000
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B
¥8,000
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C
¥10,000
著:獅子文六 装丁:芹沢銈介
新潮社 1963年 中古
この本を読むのはやっぱり喫茶店がいいなと、4軒ハシゴして読みました。そして、この本について書くなら、やっぱりコーヒー飲みながらじゃないとなと、いま淹れてきたところです。
可否道(コーヒーどう)。
松江市に好きなカフェがあって、その店に初めて行った時、バリスタの方の後ろの棚から、目に飛び込んできたこのタイトル。そしてこの装丁。もちろんその場で検索しましたよ。なるほどなと、装丁は芹沢銈介さんかと。納得。それから探すもなかなかこの本は無く。時間をかけて手に入れてきました。
昭和の人気作家、獅子文六さんが1962年11月から1963年5月まで読売新聞に連載していた小説の単行本版。1969年に「コーヒーと恋愛」に改題され、その後、サニーデーサービスが同タイトルの曲を出したのは、どうやらその影響のよう。でも、手に入れるなら、もちろんこっちのオリジナルをオススメ。
内容は、コーヒーの淹れ方の蘊蓄の本ではなく。コーヒーを淹れるのが上手な演劇上がりの、ベテランテレビドラマ女優(44才)を取り巻く恋のお話。当時の空気がフリーズドライされているというか。朝ドラみたいな。生ドラマみたいな。そして、結末のサッパリ感、そのスッキリとした味わいが良かった。
あと、細かいところも味のあるところがあって。例えば、「若いですよ、本当に。獅子文六みたいに、古稀になっちゃア、もうオシマイだが、」なんて、小説に自分も登場させる。
セリフももちろん小粋なものが随所に。「あなた自身のためのコーヒーを、入れなさい」とか。「マネージャーってえのは、要するに、ガイドなんだよ。テレビ局が山で、タレントは登山家さ。そして、マネージャーは山のガイドってわけさ」とかとか。
ちなみに、獅子文六さんという方は、1920年代に為替があまり日仏変わらなくなったところでパリに行って、フランス人と結婚したり、「いかれポンチ」「とんでもハップン」(←これは初めて聞きましたが)といった流行語も生み出した方だそうで。その辺はwikipediaででも。
コーヒー好きの本棚や、いい感じの喫茶店に、あると嬉しい本です。
ここに3冊ご提供します。それぞれの個別の状態は以下です。状態の説明と写真をくれぐれもよくご確認の上、お求めください。
A : 外函、経年劣化あるものの、状態良いです。帯もあり。
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