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マーク・フォスター 著 青木高夫 訳
ディスカバー・トゥエンティワン 2022年 新品
学校の英語の授業で習ったフレーズで、なぜか覚えてるものがいくつかある。皆さんもありませんか。僕はこれ。
“ Never put off till tomorrow, what you can do today.”
「今日できることは、明日まで引き延ばすな。」
先生の口から出るのにあまりにもピッタリだからか、引き伸ばしがちだよなぁという共感からか、妙に忘れられない。大人になってからもめんどくさいな、と思った時に頭の中に蘇るこの言葉を、真っ向から覆すタイトルを目にしてしまったからには。これは手に取って見なくてはならない。
ホンダの社員だった方が、英国駐在中、ロンドンの街角で見つけた本を、広めるべく訳された本。ご自身が救われたから訳したくなったという愛、または恩を随所に感じる。
さて、なぜ、今日やらない方がいいのか。
ざっくり言うと、本当に今日片付けなくてはいけない仕事というものはそんなにない。明日に伸ばして一旦距離を置いて、戦略的に片付けた方が効率的。
なぜなら人間は、理性より衝動の方が強いので、今来たメールに今返さなくてもいいのにすぐ返してしまったりするし、上司にいきなり今日中にと言われてハイと言って残業してしまったりするから。
通称「マニャーナの法則」。(おそらくスペイン語の「明日」のことだと思うので、日本発音では「マニアーナ」の方が一般的かも)。
そのテクニックの詳細を知りたくなった方は本書で。(すでにたくさんの人が知りたくなったとは思うけれど)
これ、ちょうど10日前に、僕が主宰する早稲田NEO(社会人コース)の連続講座「逆塾」で、渋滞学で有名な西成克裕先生に「逆」について教えてもらったことと内容がシンクロしている。
たとえば「バケツリレーで一番効率がいいのは、どれくらいバケツに水を入れた場合か?」。答えは、7割。重さ、スピード、こぼれないようにする、などで変わってくるわけで、満杯より余白が効率を生むんですね。先生曰く「空けるが勝ち」。(西成先生の本も、この本とセットでオススメしておこうhttps://amzn.to/3Z4Aihl )
さらに、原題の「Do It Tomorrow And Other Secrets of Time Management」の通り、他にもタイムマネジメントの秘密が書いてあるのでそちらもお楽しみに。
いずれにせよそれは、目の前の雑務ではなく、本当の、自分にしかできない、大切な仕事のために、時間を使おうよ、ということ。
書きながら改めて、いい時間の使い方して、いい人生送りたいなと思った次第です。もう一度、この本読み返そうかな。
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◎もちろんこの本にも、このおまけつきます。
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