









ヴィスワヴァ・シンボルスカ 著
未知谷 新品 1997年
何の特集だったか覚えていないけれど、小説家・漫画家・アーティストの小林エリカさんが、雑誌で気になる一節を引用していた。
「大事なことは大事でないことより大事だなどとは 信じられなくなる」
すごく共感すると同時に、この言葉は、どう一生過ごしても、自分の中からは出てこないだろうと思うと、他の言葉も読んでみたくなり、作者と著書を辿ることとなる。そしてこの本が今、手元にある。
シンボルスカは、1996年のノーベル文学賞を受賞したポーランドの女性詩人。
詩については、なるべくゆっくりと読んでもらいたい。時間がある日に。一節一節。立て続けにではなく、合間合間にお茶を飲むとか、隙間を空けてがおすすめ。世界とか人間とかについて考える広い奥行きが、この2センチもない厚さの本の向こう側にある。そんなふうな読み方をしたくなる。
詩の後の巻末に、ノーベル文学賞受賞時のスピーチも載っていて、これも素敵。
『「わたしは知らない」という、小さな言葉をわたしはそれほど大事なものだと考えています。それは小さなものですが、強力な翼を持っています。』あたりの一節も心にずっと残っていくだろうという予感がするし、その前のスピーチ最初の二言も、いい。普通スピーチに引き込むのは、最初の一言だと思うけれど、なぜ「二文」なのか。そこも読んでみて欲しいところ。
ちなみに、今年の年始に発売した、「〇〇と〇〇」のフォーマットのタイトルの本だけを詰め合わせた福袋の中にもこの本、いくつか入れました。
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