






谷川俊太郎、覚和歌子 著
ナナロク社 2017年 新品
二人の詩人が交互に詩を読んで作っていく「対詩」。
谷川俊太郎さんと覚和歌子さんがの対詩を、ライブイベントで作ったものも含めて、収録したこの本は、なんと言っても「2馬力」というタイトルに惹かれて、完全にタイトル買いしていたが、読まずに熟成させること、6、7年。
2月に”2”のついたgood titleばかりを紹介しようと思って、ようやくきっかけを掴んで開いたところ、これはなかなかとんでもない本だった。
つべこべ言わずにもう、ピンときた方には、買ってもらう、というスタイルの推薦でいい気がするが、一応少し書いておくと、やはり2人で読むセッション形式だと、同じ言葉でも、こういう使い方があるのか、こういうリズム、こういう波長、こういう世界があるのか、と知らない世界を垣間見せてもらえる。
そして、二人の対談で、その解説もあるから、なにか言葉の新しい領域に一歩入り込めた気がする読後感あり。
覚和歌子さんについては存じ上げなかったが、「千と千尋の神隠し」の主題歌の作詞をされた方、ということで、なるほど、谷川さんとセッションする相手になるわけだ。
黄色い表紙のgood tilteなこの本は、どこか深く、新しい、言葉の世界への扉。と言っても過言ではない。
追記的に続けるが、「駒沢通りデニーズ」と題された詩が個人的には、外せない。駒沢通りデニーズで、2人で作られた歌。
ここは20年〜25年前、僕が新入社員の頃に、夜中よくコピーを書いたり企画をしていた思い出のデニーズで、その同じ場所で、もしかしたら同じテーブルに二人向き合って書かれたかと思うと、また感慨深い。
東京の東急東横線、祐天寺駅近くの、駒沢通りのデニーズで、ドリンクバーのコーヒーを飲みながら、またはオニオングランタンスープを飲みながら、この詩を読むと、さらに深い体験ができそう。
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