トミ・ウンゲラー著
現代書館 2021年 新品
いま、あなたの目の前に子供がいるとして。こう聞かれたらなんて答えるだろう。
「どうして2+2=4なの?」
次の月、違う子が来てまたこんな質問をする。
「いじわるなやつでも、尊重しないといけないの?」
それから続々と聞かれるのはこんなこと。
「かしこいって、どんなこと?」
「時間ってなあに?」
「動物園があるって、いいことなの?」
「恋愛で大騒ぎするのはどうして?ちょっと大げさなんじゃない?」
「どうしてわたしはわたしで、あなたはあなたなの?」
答えるのは難しい!けど、質問自体が全部面白い!さすが子供!
子供達からの、こんな素晴らしい質問に、フランスの哲学の月刊誌「フィロゾフィーマガジン」上で、人気絵本「すてきな三にんぐみ」の作者トミ・ウンゲラーさんが答えるという連載があったらしい。それをまとめた本。
さすがトミさんで、本質を端的に答えたりもするけど、遠回りして独自の展開で、分かったような、わからなかったような、分かったような、だったり。
世の中、教育界もビジネス界も、答えよりも問いが大事、とか、課題解決より課題発見が大事、なんて長らく言われてるけど、そう言っている方々は一度この本を読んで、頭を柔らかくした方がいいでしょうね。
この本は、「道草しつつ、道理も通す」と題された、トミさんの前書きの3ページだけでも読む価値あり。
「そう、笑顔と敬意さえあれば、すべての困難は乗りこえていける。ぼくたちはみんな - 理屈じゃ通らないことがあるからこそ − あれこれと実験し続ける魔術師の弟子なんだ。」
この子供達のやりとりが行われていたのは、トミさんが80代の頃(2019年にお亡くなりになっています)。そんなチャーミングな老人に、私はなりたい。そういう意味でこの本は、人生のお手本にもなり得ますね。
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