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残り1点
久保田万太郎 著
ほるぷ出版 昭和49年(昭和12年の復刻版) 中古
この本が本棚にあったら、ガラッと本棚の空気が変わる。だって、面白いもの。タイトルからして。
明治大正昭和と活躍した劇作家、久保田万太郎氏による、小学生向けの演劇用のお話集。
実は、内容的に年末に紹介するのがベストだから、今年の1月からずっと溜めに溜めていた。
というのは、タイトルになっている「一に十二をかけるのと 十二に一をかけるのと」は、古い年(という擬人化されたキャラクター)と、新しい年(という擬人化されたキャラクター)とが掛け合うストーリーだから。
大晦日。古い年が、新しい年に役割を交代する日。古い年が無事に役目を終えたところで、新しい年にアドバイスをする。暑くなると涼しい方がいいといい、寒くなるとあったかい方がいいと言うなど、何かと人間が欲を言うということを聞いて、新しい年は、前代未聞のアイデアを口にする。
「十二ヶ月を同時に来させればいい。」
「一に十二をかけるのも十二に一をかけるのもわけは同じだ。」
というわけで、終わったばかりの12月に戻って来させ、1月なのに7月も8月という夏も、9月10月といった秋も一気に来させるのだが、、ま、大混乱なわけですよ。
12月にこの本を紹介したかったのは、そういった訳で。
その他のストーリーも、道徳めきつつも、話にのめり込んじゃったものもあり。名言もあり。
「子供のこゝろをわすれた大人たちに、わたしの贈りものゝ意味は分らないから。」
「だれしも人のことはよくみえるものだ。だが人のことだからよく見えるので、自分のことゝなれば、やつぱりだれのことでもおんなじだ。人間でも、人形でも、だからむやみに、よくばつたりうらやましがつたりしてはいけないのだ。」
などなど。(旧仮名遣いも趣あり。)
装丁もいいし、挿絵もいいし、ストーリーもいい。世の中には、本当に面白い本が出ていたものだなと。
この手のものをもっと紹介していきたいと思います。新しい年にも。
A : 若干の経年劣化あるものの、状態良いです。昭和51年刊。
B:外函に若干のシミあり。その他は状態良いです。昭和49年刊。
C:若干の経年劣化あるものの、状態良いです。昭和51年刊。
D:若干の経年劣化あるものの、状態良いです。昭和51年刊。
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